




でも、貴下は、貴下は、私を知りますまい!
外科室での手術で麻酔を拒否する夫人。その視線の先には、外科医・高峰がいた。
本書は、有名小説と人気イラストレーターによる珠玉のコラボレーション・シリーズ「乙女の本棚」の1冊です。
今作では、『刀剣乱舞』のキャラクターデザインなどで知られ、本シリーズでは夢野久作『瓶詰地獄』を担当するなど、数多くのイラスト・マンガを手がけるイラストレーター・ホノジロトヲジが泉鏡花を描きます。
自分の本棚に飾っておきたい。大切なあの人にプレゼントしたい。そんな気持ちになる「乙女の本棚」シリーズの1冊。
オールカラーで小説と描き下ろしイラストが楽しめます。
著者:泉鏡花
明治6年(1873年)石川県生まれ。尾崎紅葉に師事。1895年に「夜行巡査」「外科室」を発表して話題となる。その他の代表作に「高野聖」「歌行燈」など。金沢市にある生家跡は、現在泉鏡花記念館となっている。
イラスト:ホノジロトヲジ
2015年よりフリーのイラストレーターとして活動中。キャラクターデザイン、イラストなどを手がけている。著書に、『人間椅子』(江戸川乱歩+ホノジロトヲジ)、『死後の恋』(夢野久作+ホノジロトヲジ)、『外科室』(泉鏡花+ホノジロトヲジ)、『瓶詰地獄』(夢野久作+ホノジロトヲジ)、『シキノメモリエ』、『しろしろじろ』がある。
ホノジロトヲジさんからのコメント
一途に初恋の人を想い続ける二人のお話です。
歳を重ねて老いても初恋当時の青年と少女のままの心を
持ち続けた二人を挿絵でも表現できればと、
柔らかい色調のイラストを多めに構成しています。
お話全体を通しての心情の変化に合わせて色彩にも変化を
加えていく作業は、難しいですが楽しかったです。